分析の達人。

酒豪こまちです。

 

 

お陰様で1月中旬に発売した季節商品、

「福小町 純米吟醸 無圧汲み出し」は

蔵元完売いたしました。御礼申し上げます。

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今年は、昨年よりも少し多めに瓶詰めしたので、

3月末くらいまで在庫もつかな~?と思いましたが、

2か月持ちませんでしたね...。

それだけ人気の商品なんですねぇ。

本当にありがたいことです。

飲みそびれた方、無いと言われると欲しくなる方、

お近くの酒屋さんに在庫があれば買えるかもしれませんよ♪

 

さて、日本酒には味の目安となるものとして、

日本酒度・酸度・アミノ酸度・アルコール度数というのがあります。

わが蔵には「試験室」という部屋がありまして、

そこで数値を分析しています。

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何やら理科室に置いてあるようなものが...。

恐らく、同業者の方が見たらビックリするかもしれません。

「まだこんなの使ってるの?」って...笑

うちではね、現役バリバリなんですよ!そーなんですよ!!

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こ、これは・・・年期入ってるなぁ。

この蔵に入ってから、

結構なカルチャーショックに出くわすのですが、

これもベスト10入りですね。

これブリキですよね?普段見ないでしょ、ブリキ...て。

 

分析の達人S子さんに「これなに?」と聞いたら、

ものすごーく丁寧に説明してくれたのですが、

むずかしくて、途中眠くなりました。笑

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簡単に言いますとね、お酒をフラスコに入れて、熱しましてアルコールを気化させます。

途中、周囲を水で冷やされたグルグルの管を通って、アルコールが液化します。

そんなこんなでアルコール度数を分析できるというわけです。

ね?...眠くなったでしょ?

 

他にも日本酒度や酸度を調べるものがあります。

わぁああ、理科の実験にしか見えない~♪(^_^;)

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日本酒度は、甘い・辛いの味わいの目安として使われています。

日本酒度がプラスであれば辛口。マイナスであれば甘口...といった感じです。

しかしながら、日本酒度と酸度は依存していて、

日本酒度が同じでも酸度が異なると、味わいはかなり違って感じます。

日本酒度が+3であっても、酸度が1.2だと「やや甘口」に感じ、

酸度が2.0だと「辛口」に感じるとゆー。

...要するに、日本酒度や酸度はひとつの目安ですので、

味を決めつけるものではありません。

どんな数値だろうが、人が何と言おうが、

自分が美味いと感じたら、それで良いじゃありませんか♪

 

でもこの「分析」という作業は、

お酒を製品にするうえで、とっても大事なお仕事です。

造りの期間中は、休みなく分析の作業があります。

今季の造りも残りわずか!!達人がんばれー!!

 

 


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